自宅療養4日目
コロナ罹患が判明する前に購入していた親族へのお土産や父親の還暦祝いを、夫を通じて妹に預ける。私がそこにいなくても、私の好きな人たちが和やかに時間を過ごしていれば、それでいいと思えてきた。ほんとかな。
離れた場所に暮らす大切な人たちのことや、近くにいる人とのわかりあえなさを思うとき、それから、病院で患者さんの枕元の写真に、今とは別人のような本人やとその家族が写っているのをみるとき。矢野顕子の歌声と、その歌に着想を得て制作された映画「LOVE LIFE」のいくつかのシーンが脳内に再生される。
どんなに離れていても
愛することはできる
心の中広げる やわらかな日々
すべて良いものだけ
与えられるように
ーLOVE LIFEー
もう何もほしがりませんから
そこに居てね
ほほえみくれなくても いい でも
生きていてね ともに
矢野顕子『LOVE LIFE』