2023年4月27日

平日休みが多い仕事に就いているのだが、昼間に会社員に混じってオフィス街を散歩したり、ランチを食べたりすることが結構好きだ。今日も掃除や洗濯、仕事の調べ物や書類作成などをしたあとに散歩に出かける。

 

堺筋本町から北浜にかけてのエリアを歩くのは特に好きで、晴れた日に東横堀川沿いの道を歩いていると、あらゆる不安がその瞬間には遠ざかる。FOLK old book storeにて、くどうれいんの『わたしを空腹にしないほうがいい』を古本で購入し、珈琲専門店リヴォリに寄る。リヴォリは大阪で私が一番好きな喫茶店で、サイフォンで淹れられた濃いめのコーヒーや、ドリンクにトッピングが2種類選べる厚切りのトーストと茹で卵がついてくるモーニングも魅力的であるが、ランチの週替わりメニューが私の中でリヴォリの存在を特別なものにしている。頂いた手書きのメモによれば、しらすとトレビス・ミニトマトのオープンサンド、鶏胸肉のハム 大根おろしの香味ソース、新玉ねぎのポタージュ、キウイドレッシングサラダが今週の週替わりメニューであり、ワンプレートに美しく盛り付けられたこれらにドリンクと茹で卵がついて980円である。毎回遊び心があり季節を感じられるメニューで、5月8日からは1200円に値上がりするそうだが宜なるかなというか、このクオリティのランチをこれまで1000円以下で提供するために成されていた努力や心意気を思うと頭が上がらない。今日も未知の味でありながら最初から最後までひと口ごとに「おいしい…」と感動していた。コーヒーを飲みながら、鞄に入れていた夫の『スキップとローファー』を少し読んで店を出る。

 

スーパーにてアジが安かったため購入し、アジの唐揚げと切り干し大根の煮物を作って、『ストレンジャーシングス シーズン4』の最終回を観ながら夫と夕食を食べる。食後に夫が会社で貰ったという甘栗を食べていたら、私の顔を見て「栗に似てるね」と言われ、嫌そうにしたら「桃に似てるね」と言われた。桃の方が若干嬉しいがどちらにも似ていない。