2023年2月4日

用事があり西成を訪れた際、kioku手芸館たんすに初めて立ち寄る。西尾美也さんと地域の女性たちが作ったNISHINARI YOSHIOの服はコラージュにも似ていて、私のイメージの範疇にある服では共存し得ないパーツや素材が配置され調和している。格好良い。

 

大阪関西国際芸術祭の会期中ということで、写真展と古着をリメイクするワークショップも開催されていた。服をみたら帰るつもりでいたが、ワークショップで使用する沢山のはぎれやアフリカの布から切り取ったという素材があまりに魅力的で、ワンコインで参加できるということもありやってみることにした。

 

近所に住んでいると思われる小学生ぐらいの子供たち5、6人に混ざり、リメイクする古着と使用するはぎれを選ぶ。それぞれの布の断片はどんな服であって、どのような持ち主とどこに行ったのかぼんやり想像しながら、はぎれを古着に縫い付ける。

 

ふと図工の時間を思い出す。周囲から浮かないかどうかを気にして制作するような小学生だったため、今の方が楽しい。20年前の私、大人になったあなたは、右袖に目玉のついたセーターをつくったりしているよ。